117D024第117回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科矯正学

15 歳の女子。上顎前歯の前突感を主訴として来院した。診断の結果、抜歯を伴 うマルチブラケット装置を用いた矯正歯科治療を行うこととした。初診時の顔面写 真(別冊No. 2A)、口腔内写真(別冊No. 2B)及びエックス線画像(別冊No. 2C)を 別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。 適切な抜歯部位(智歯を除く)はどれか。1 つ選べ。

117D024の問題画像
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正解: b

正答

b

この問題のポイント

矯正の抜歯部位は、上下顎の骨格関係、叢生量、前歯歯軸、口元、臼歯関係を総合して決めます。

解説

上顎前歯の前突感が主で、下顎歯列に大きな抜歯適応がない場合は、上顎両側第一小臼歯を抜歯して上顎前歯を後方移動する計画が考えられます。第一小臼歯は前歯部に近く、抜歯空隙を前歯後退へ利用しやすい歯です。

正答はbです。

画像の確認

実画像では、側貌の口唇突出と大きなオーバージェットがあり、上顎前歯部には叢生もみられる一方、下顎歯列の排列余地は保たれている。上顎前歯を後退させる空隙を上顎両側第一小臼歯抜歯で得る正答bに対応する。

選択肢の確認

a.2
誤り。aの抜歯部位は、上顎前歯全体の後退に必要な左右対称の空隙確保として適切ではありません。

b.4 4
正しい。bは上顎両側第一小臼歯の抜歯を示し、上顎前歯の後退に空隙を利用できます。

c.4 4 4 4
誤り。上下顎4本の第一小臼歯抜歯は、下顎にも叢生や前突の改善が必要な場合に検討しますが、本問の正答ではありません。

d.5 5 5 5
誤り。第二小臼歯4本の抜歯は臼歯部移動に空隙を使いやすく、前歯後退を主目的とする本問には適しません。

e.5 5 4 4
誤り。上下顎で異なる小臼歯を抜歯する非対称な組合せは、臼歯関係や正中の調整目的がある場合に検討します。

覚えるポイント

  • 前歯後退を主目的とすると第一小臼歯抜歯が選ばれやすい。
  • 抜歯部位は骨格、叢生、前歯傾斜、口元、臼歯関係で決める。
  • 画像問題では左右と上下顎の歯式を正確に読む。

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