118A077第118回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科矯正学

22 歳の女性。上顎の歯並びが悪いことを主訴として来院した。診断の結果、抜 歯を伴うマルチブラケット装置を用いた矯正歯科治療を行うこととした。初診時の 顔面写真(別冊No. 25A)、口腔内写真(別冊No. 25B)及びエックス線画像(別冊 No. 25C)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。 適切な抜歯部位(智歯を除く)はどれか。1 つ選べ。

118A077の問題画像
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正解: b

正答

b

この問題のポイント

抜歯部位は、上下顎の叢生量、前歯突出、側貌、臼歯関係、歯の状態、必要な固定源を総合して決めます。本症例では上顎両側第一小臼歯の抜去が適切です。

解説

上顎第一小臼歯は前歯部に近く、抜歯空隙を上顎前歯の排列や後方移動へ利用しやすい歯です。下顎に抜歯を要するほどの空隙不足がない場合、上顎のみの抜歯を選択することがあります。

画像の確認

実画像では、上顎前歯部の叢生と唇側傾斜が目立つ一方、下顎歯列の叢生は比較的軽い。上顎前歯の排列・後退用空隙を上顎両側第一小臼歯の抜歯で得る正答bに対応する。

選択肢の確認

a.2 2
誤り。
上顎側切歯の抜歯は歯冠形態、歯根、病変など特別な理由がある場合を除き、叢生改善の標準的な選択ではありません。

b.4 4
正答。最も適切です。
上顎両側第一小臼歯を抜去し、前歯部排列と必要な後方移動のための空隙を確保します。

c.5 5
誤り。
上顎第二小臼歯抜去は臼歯部に空隙を得やすい一方、前歯部の改善には第一小臼歯抜去より空隙利用が不利になることがあります。

d.4 4 4 4
誤り。
上下顎両側第一小臼歯抜去は下顎にも十分な抜歯適応がある場合に行います。本症例では過剰な抜歯となります。

e.5 5 4 4
誤り。
上下顎で異なる小臼歯を4本抜去する必要性は、提示された治療目標と一致しません。

覚えるポイント

  • 第一小臼歯抜去は前歯部の叢生・突出改善に空隙を使いやすい方法です。
  • 抜歯は上下顎で必ず同数とは限りません。
  • 側貌と前歯歯軸、叢生量、臼歯関係を総合します。

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