46A008|第46回 救急救命士国家試験 過去問
血圧を上昇させるのはどれか。1つ選べ。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3.バソプレシン
この問題のポイント
バソプレシン(抗利尿ホルモン)は腎臓での水再吸収を促すとともに血管を収縮させて血圧を上げます。ヒスタミン、ブラジキニン、心房性ナトリウム利尿ペプチドは血圧を下げる方向に働きます。
解説
バソプレシンは下垂体後葉から分泌され、集合管で水の再吸収を増やして循環血液量を保つほか、血管平滑筋のV1受容体を介して強い血管収縮を起こします。出血などで血圧が低下すると分泌が増え、血圧維持に働きます。ヒスタミンやブラジキニンは血管拡張と血管透過性の亢進を起こし、アナフィラキシーでの血圧低下に関わります。心房性ナトリウム利尿ペプチドはナトリウム利尿と血管拡張で血圧を下げます。エストロゲンには直接的な昇圧作用はありません。
選択肢の確認
1.ヒスタミン:血管拡張・透過性亢進で血圧を下げます。
2.エストロゲン:女性ホルモンで、直接の昇圧作用はありません。
3.バソプレシン:血管収縮と水の再吸収で血圧を上昇させます。正答です。
4.ブラジキニン:血管拡張作用があり血圧を下げます。
5.心房性ナトリウムペプチド:利尿と血管拡張で血圧を下げます。
覚えるポイント
昇圧に働くホルモンは「アドレナリン・ノルアドレナリン・バソプレシン・アンジオテンシンⅡ・アルドステロン」。降圧側は「ヒスタミン・ブラジキニン・ANP」と対で覚えます。