第46回・2023年

46A100|第46回 救急救命士国家試験 過去問

受傷後早期の頸髄完全損傷に特徴的な症候はどれか。1つ選べ。

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正解5

正答

5.持続陰茎勃起

この問題のポイント

受傷早期の頸髄完全損傷に特徴的なのは持続陰茎勃起なので、答えは5です。交感神経が遮断されて副交感神経が優位になるからです。

解説

頸髄が完全に損傷されると、損傷部より下の交感神経の緊張が失われます。血管が広がって血圧が下がり、脈は遅くなります。皮膚は温かく乾燥します。これが神経原性ショックです。肋間筋が麻痺するため胸式呼吸ができず、横隔膜だけの腹式呼吸になります。副交感神経が相対的に優位となり、持続勃起(プリアピズム)が生じることがあります。これは脊髄損傷を示す特徴的な所見です。頻脈、血圧上昇、胸式呼吸、皮膚冷感は、いずれも頸髄損傷の急性期とは逆の所見です。

選択肢の確認

1.頻脈:交感神経遮断により徐脈となります。
2.血圧上昇:血管拡張により血圧は低下します。
3.胸式呼吸:肋間筋麻痺により腹式呼吸となります。
4.皮膚冷感:血管拡張により皮膚は温かくなります。
5.持続陰茎勃起:副交感神経優位により生じる特徴的な所見です。正答です。

覚えるポイント

「頸髄損傷=神経原性ショック(徐脈・低血圧・温かい皮膚)+腹式呼吸+持続勃起」。出血性ショックの頻脈・冷たい皮膚と対比します。

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