第46回・2023年
46A110|第46回 救急救命士国家試験 過去問
定型的縊頸でみられる特徴的な所見はどれか。1つ選べ。
解答・解説を見る
正解5
正答
5.前頸部から耳介後方へ斜走する索状痕
この問題のポイント
定型的縊頸では索状痕が前頸部から耳の後ろへ斜めに走るため、答えは5です。体重で首が吊り上げられるので、痕は斜め上に向かい、顔のうっ血は目立ちません。
解説
縊頸(首つり)では、体重によって索条(ひも)が首を圧迫し、頸動脈・椎骨動脈の血流が止まって短時間で意識を失います。定型的縊頸では索条が前頸部にかかり、両端が後頭部で吊り上げられます。索状痕は前頸部で最も深く、両側の耳介後方へ斜め上に走ります。動脈も静脈も同時に閉塞するため、顔面のうっ血や溢血点(小さな出血斑)は目立ちません。一方、絞頸(手やひもで絞める)では索状痕は水平で首を一周し、静脈だけが閉塞して顔面のうっ血、溢血点、前頸部のひっかき傷がみられます。舌の腫脹や気管の断裂は縊頸の特徴的所見ではありません。
選択肢の確認
1.舌の腫脹:縊頸の特徴的所見ではありません。
2.気管の断裂:縊頸では通常起こりません。
3.顔面のうっ血:定型的縊頸では動脈も閉塞するため目立ちません。
4.前頸部のひっかき傷:絞頸で抵抗した際にみられる所見です。
5.前頸部から耳介後方へ斜走する索状痕:定型的縊頸の特徴的な所見です。正答です。
覚えるポイント
「縊頸=斜めに走る索状痕・顔面蒼白」「絞頸=水平で全周性の索状痕・顔面うっ血・溢血点・ひっかき傷」。
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