46A110|第46回 救急救命士国家試験 過去問
定型的縊頸でみられる特徴的な所見はどれか。1つ選べ。
解答・解説を見る
正解: 5
正答
5.前頸部から耳介後方へ斜走する索状痕
この問題のポイント
定型的縊頸は、頸部の前方に索条がかかり、その両端が後頭部で吊り上げられる形です。索状痕は前頸部から耳介後方へ向かって斜めに走り、顔面のうっ血は少ないのが特徴です。
解説
縊頸では体重によって索条が頸部を圧迫し、頸動脈・椎骨動脈の血流が遮断されて短時間で意識を失います。定型的縊頸では索状痕が前頸部で最も深く、両側の耳介後方へ斜め上方に走り、動脈も静脈も同時に閉塞するため顔面のうっ血や溢血点は目立ちません。一方、絞頸では索状痕は水平で全周性であり、静脈のみ閉塞して顔面のうっ血や溢血点、前頸部のひっかき傷がみられます。舌の腫脹や気管の断裂は縊頸の特徴的所見ではありません。
選択肢の確認
1.舌の腫脹:縊頸の特徴的所見ではありません。
2.気管の断裂:縊頸では通常起こりません。
3.顔面のうっ血:定型的縊頸では動脈も閉塞するため目立ちません。
4.前頸部のひっかき傷:絞頸で抵抗した際にみられる所見です。
5.前頸部から耳介後方へ斜走する索状痕:定型的縊頸の特徴です。正答です。
覚えるポイント
「縊頸=斜めに走る索状痕・顔面蒼白」「絞頸=水平で全周性の索状痕・顔面うっ血・溢血点・ひっかき傷」。