第46回・2023年
46D001|第46回 救急救命士国家試験 過去問
80歳の男性。119番を覚知したが何を言っているのかよく理解できなかった。救急出動したところ「私は脳出血(ウェルニッケ領域)の後遺症があります」と書いたメモを持って玄関で立っていた。 救急隊到着時観察所見:呼吸数18/分。脈拍86/分。血圧140/76mmHg。具合の悪いところを尋ねると意味不明な答えが返ってくる。 この傷病者とのコミュニケーションで適切なのはどれか。1つ選べ。
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正解2
正答
2.身振り手振りを加える。
この問題のポイント
ウェルニッケ失語は「言葉の理解」の障害なので答えは2です。耳や知能の問題ではないため、身振りや実物など目で見てわかる手がかりを加えます。
解説
ウェルニッケ失語(感覚性失語)は、聞いた言葉の意味が理解できなくなる状態です。
話すことはできますが、内容が意味不明になります(ジャルゴン)。
理解できないので、言い間違いを正しても本人には伝わらず、混乱させるだけです。
大声で話すのは難聴への対応で、失語には効果がありません。
文字の理解も障害されるため、五十音表は使えません。
オープンクエスチョンは答えにくいので、はい・いいえで答えられる質問や、身振り手振り、実物や図を示して伝えます。
選択肢の確認
1.言い間違いを正す。:理解できないため意味がなく、本人を混乱させます。
2.身振り手振りを加える。:視覚的な手がかりで理解を助けます。正答です。
3.耳元で大きな声で話す。:難聴ではないので効果がありません。
4.五十音表を使ってもらう。:文字の理解も障害されるため使えません。
5.オープンクエスチョンを使う。:答えにくく、閉じた質問の方が適しています。
覚えるポイント
「ウェルニッケ失語=理解の障害→身振り・実物・はい/いいえ質問」「ブローカ失語=発語の障害(理解は保たれる)→五十音表や筆談が有効な場合あり」。
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