46D001第46回 救急救命士国家試験 過去問

80歳の男性。119番を覚知したが何を言っているのかよく理解できなかった。救急出動したところ「私は脳出血(ウェルニッケ領域)の後遺症があります」と書いたメモを持って玄関で立っていた。 救急隊到着時観察所見:呼吸数18/分。脈拍86/分。血圧140/76mmHg。具合の悪いところを尋ねると意味不明な答えが返ってくる。 この傷病者とのコミュニケーションで適切なのはどれか。1つ選べ。

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正解: 2

正答

2.身振り手振りを加える。

この問題のポイント

ウェルニッケ失語(感覚性失語)は言葉の理解が障害され、話す言葉も意味が通らなくなる状態です。聴力や知能の問題ではないため、身振りや実物を示すなど視覚的な手がかりを加えると意思疎通がしやすくなります。

解説

ウェルニッケ領域の障害では、聞いた言葉の理解ができず、流暢に話すものの内容が意味不明になります(ジャルゴン)。言い間違いを正しても理解できないため意味がなく、大声で話すのは難聴への対応であって失語には効果がありません。五十音表は文字の理解も障害されるため使えず、オープンクエスチョンは答えにくいので、はい・いいえで答えられる質問や身振り手振り、実物や図を示して伝えます。

選択肢の確認

1.言い間違いを正す:理解できないため意味がなく、本人を混乱させます。
2.身振り手振りを加える:視覚的な手がかりで理解を助けます。正答です。
3.耳元で大きな声で話す:難聴ではないので効果がありません。
4.五十音表を使ってもらう:文字の理解も障害されるため使えません。
5.オープンクエスチョンを使う:答えにくく、閉じた質問の方が適しています。

覚えるポイント

「ウェルニッケ失語=理解の障害→身振り・実物・はい/いいえ質問」「ブローカ失語=発語の障害(理解は保たれる)→五十音表や筆談が有効な場合あり」。

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