49D003|第49回 救急救命士国家試験 過去問
薬物過量服用の26歳男性を救急搬送した。救急要請したのは傷病者の母親であった。現場到着すると、傷病者は病院搬送されることに不服を唱え、母親を罵倒していた。状況聴取のため傷病者に近づくと、突然顔面を殴られた。その後長時間説得を行い、傷病者は搬送に同意した。 その1か月後から、(A)特に契機なくそのことが繰り返し脳裏に浮かび、(B)思い出すたび胸苦しくなって気分が悪くなった。(C)そのことについて署で話すことに嫌悪を感じ、(D)薬物過量服用傷病者の出場指令の時には出場したくない気持ちになった。(E)些細なことにいらだち、小さな物音にも過敏に反応するようになった。 PTSD(心的外傷後ストレス障害)の覚醒症状に該当するのはどれか。1つ選べ。
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正解: 5
正答
5.E
この問題のポイント
PTSDの症状は、再体験(侵入)症状、回避症状、認知と気分の陰性変化、覚醒度と反応性の変化(過覚醒症状)に分けられます。些細なことにいらだち、小さな物音に過敏に反応するのは過覚醒症状です。
解説
Aの「特に契機なくそのことが繰り返し脳裏に浮かぶ」は再体験症状(侵入的想起)、Bの「思い出すたび胸苦しくなる」は再体験に伴う生理的反応、Cの「話すことに嫌悪を感じる」とDの「出場したくない気持ち」は回避症状です。Eの「些細なことにいらだち、物音に過敏になる」は覚醒症状(易刺激性、過度の驚愕反応、過度の警戒心、集中困難、睡眠障害)に該当します。症状が1か月以上続いており、PTSDとして専門的なケアが必要です。
選択肢の確認
1.A:再体験症状です。
2.B:再体験に伴う反応です。
3.C:回避症状です。
4.D:回避症状です。
5.E:覚醒症状です。正答です。
覚えるポイント
「PTSD=再体験(フラッシュバック)・回避・陰性の認知気分・過覚醒(いらだち・驚愕・不眠)」。