第49回・2026年
49D004|第49回 救急救命士国家試験 過去問
74歳の男性。慢性腎不全で透析を週3回行っている。自宅で倒れているところを家族が発見して救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS200。呼吸数6/分、失調性。脈拍60/分、整。血圧200/120mmHg。SpO2値93%。瞳孔は左右ともに2mmで対光反射はなかった。 直ちに行うべき対応はどれか。1つ選べ。
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正解2
正答
2.補助換気を行う。
この問題のポイント
呼吸数6/分の失調性呼吸で換気が足りないので、答えは2の補助換気です。著明な高血圧と両側の縮瞳、対光反射の消失は橋出血などの脳幹障害を示します。
解説
透析患者は脳出血を起こしやすく、橋出血では両側の強い縮瞳(pinpoint pupil)が特徴です。
意識障害と呼吸の異常も伴います。
失調性呼吸(リズムが乱れた呼吸)で呼吸数6/分では、換気が足りません。
低酸素と高二酸化炭素血症が進むと、脳がさらに傷つきます。
そのため、バッグ・バルブ・マスクによる補助換気が最優先です。
酸素投与だけでは換気は改善せず、分泌物がなければ吸引は不要です。
脈拍があるためAEDは不要で、声門上気道デバイスは心肺停止でない本例では適応外です。
選択肢の確認
1.気道吸引を行う。:分泌物による閉塞の所見はありません。
2.補助換気を行う。:高度の徐呼吸に対する最優先の処置です。正答です。
3.AEDパッドを貼付する。:脈拍があり心停止ではありません。
4.酸素(10L/分)を投与する。:換気不全には酸素投与だけでは不十分です。
5.声門上気道デバイスの指示要請を行う。:心肺停止ではなく適応外です。
覚えるポイント
「両側縮瞳+意識障害+呼吸異常=橋出血(脳幹障害)→換気不全には補助換気」。
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