第47回・2024年
47A046|第47回 救急救命士国家試験 過去問
心タンポナーデについて誤っているのはどれか。1つ選べ。
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正解3
正答
3.心臓の収縮が制限されている。
この問題のポイント
心タンポナーデで妨げられるのは心臓の「拡張」であって「収縮」ではないので、誤っているのは3です。心臓が広がれないから血液が戻れず、心拍出量が下がります。
解説
心タンポナーデは、心臓を包む心膜の中に血液や液体がたまり、心臓を外から圧迫する病態です。
圧迫されると、拡張期に心室が広がって血液を受け入れることができなくなります。
心筋の縮む力そのものは保たれているので、制限されるのは収縮ではなく拡張です。
静脈血が心臓に戻れないので頸静脈が怒張します。
1回に送り出す血液が減って心拍出量が下がり、血圧が低下し、心音は小さくなります(ベックの三徴)。
急性心筋梗塞後の心破裂や、上行大動脈解離で心膜の中へ出血することが代表的な原因です。
選択肢の確認
1.心拍出量が低下している。:心拍出量が低下するのは正しい記述です。
2.静脈還流量が低下している。:拡張できないため静脈血が心臓へ戻れず、静脈還流量が低下するのは正しい記述です。
3.心臓の収縮が制限されている。:制限されるのは収縮ではなく拡張なので、誤った記述です。正答です。
4.急性心筋梗塞の合併症の一つである。:急性心筋梗塞後の心破裂で起こるので、合併症の一つとして正しいです。
5.急性大動脈解離の合併症の一つである。:急性大動脈解離で心膜腔へ出血して起こるので、合併症の一つとして正しいです。
覚えるポイント
「心タンポナーデ=拡張障害(充満障害)→静脈還流・心拍出量低下、頸静脈怒張、心音減弱、血圧低下」。
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