47A070|第47回 救急救命士国家試験 過去問
意識障害を来す疾患のうち、特徴的な呼気臭を認めるのはどれか。1つ選べ。
解答・解説を見る
正解: 5
正答
5.糖尿病性ケトアシドーシス
この問題のポイント
糖尿病性ケトアシドーシスでは脂肪分解で生じたケトン体(アセトン)が呼気に排出され、甘酸っぱい果物様の呼気臭(アセトン臭)を認めます。
解説
インスリンの欠乏により細胞がブドウ糖を利用できず、脂肪酸からケトン体が作られてアシドーシスになります。アセトンは揮発性で肺から排泄され、特徴的な甘い呼気臭となります。深く大きなクスマウル呼吸、脱水、意識障害を伴います。髄膜炎、一酸化炭素中毒、粘液水腫性昏睡(甲状腺機能低下)、CO2ナルコーシスでは特徴的な呼気臭はありません。他に呼気臭が特徴的な病態として肝性脳症のアンモニア臭、有機リン中毒のニンニク臭、シアン中毒のアーモンド臭があります。
選択肢の確認
1.髄膜炎:特徴的な呼気臭はありません。
2.一酸化炭素中毒:無臭のガスで呼気臭はありません。
3.粘液水腫性昏睡:特徴的な呼気臭はありません。
4.CO2ナルコーシス:呼気臭はありません。
5.糖尿病性ケトアシドーシス:アセトン臭が特徴です。正答です。
覚えるポイント
「呼気臭:アセトン臭=ケトアシドーシス、アンモニア臭=肝性脳症、ニンニク臭=有機リン、アーモンド臭=シアン、アルコール臭」。