47A099|第47回 救急救命士国家試験 過去問
外傷傷病者の全身観察で胸壁の奇異運動を確認した場合、適切な対応はどれか。2つ選べ。
2つ選択
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正解: 1・2
正答
1.補助換気、2.胸壁固定
この問題のポイント
胸壁の奇異運動はフレイルチェスト(多発肋骨骨折)を示します。換気障害と肺挫傷による低酸素に対して補助換気を行い、動揺する胸壁を用手や厚い当て物で固定して痛みと奇異運動を抑えます。
解説
フレイルチェストでは骨折した胸壁が吸気時に陥没し、有効な換気ができず、下にある肺挫傷も加わって低酸素血症が進行します。バッグ・バルブ・マスクによる補助換気(陽圧換気)は内側から胸壁を安定させる効果もあり有効です。動揺部を手や当て物で押さえて固定すると痛みが軽減し呼吸が楽になります。三辺テーピングは開放性気胸の処置、用手的気道確保は気道閉塞の処置であり、患側を下にしたログロールは呼吸をさらに妨げるため行いません。
選択肢の確認
1.補助換気:換気障害と低酸素への適切な対応です。正答です。
2.胸壁固定:動揺部を固定して痛みと奇異運動を抑えます。正答です。
3.三辺テーピング:開放性気胸の処置です。
4.用手的気道確保:気道閉塞がなければ不要です。
5.患側を下にしたログロール:呼吸を妨げるため行いません。
覚えるポイント
「フレイルチェスト=奇異運動→補助換気+胸壁固定、酸素投与、緊張性気胸への進行に注意」。