47B016|第47回 救急救命士国家試験 過去問
上肢の血圧に左右差がある場合に疑うべき疾患はどれか。1つ選べ。
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正解: 5
正答
5.急性大動脈解離
この問題のポイント
両上肢の血圧に20mmHg以上の左右差がある場合、大動脈解離が腕頭動脈や左鎖骨下動脈の分岐部に及んで片側の血流を妨げている可能性を考えます。
解説
急性大動脈解離では解離が大動脈弓の分枝に広がると、一方の上肢への血流が減って血圧が低下し左右差が生じます。移動する引き裂かれるような胸背部痛、脈拍の左右差、失神や片麻痺などの神経症状を伴えば強く疑い、血圧の高い側を基準に管理して速やかに心臓血管外科のある病院へ搬送します。心室細動は心停止、急性心筋梗塞やくも膜下出血、肺血栓塞栓症では通常血圧の左右差は生じません。
選択肢の確認
1.心室細動:心停止であり血圧は測定できません。
2.急性心筋梗塞:血圧の左右差は特徴ではありません(解離の合併時を除く)。
3.くも膜下出血:血圧の左右差は生じません。
4.肺血栓塞栓症:血圧の左右差は生じません。
5.急性大動脈解離:分枝への解離の波及で左右差が生じます。正答です。
覚えるポイント
「胸背部の激痛+血圧・脈の左右差=急性大動脈解離」。