47D025|第47回 救急救命士国家試験 過去問
20歳の男性。大量飲酒後、何度か嘔吐し、その後血を吐いたため自ら救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS3。呼吸数20/分。脈拍120/分、整。血圧80/60mmHg。既往歴はない。 考えられる疾患について正しいのはどれか。1つ選べ。
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正解: 2
正答
2.食道胃接合部に好発する。
この問題のポイント
大量飲酒後の繰り返す嘔吐の後に吐血する経過はマロリー・ワイス症候群で、嘔吐による腹圧上昇で食道胃接合部の粘膜が裂けて出血します。
解説
マロリー・ワイス症候群は激しい嘔吐によって食道と胃の境目(食道胃接合部)の粘膜に縦の裂創ができて出血する疾患で、若年男性の飲酒後に多くみられます。深い潰瘍ではなく粘膜の裂傷で、多くは自然に止血しますが本例のようにショックを来すこともあります。原因は嘔吐による腹圧(胃内圧)の上昇であり、門脈圧亢進(食道静脈瘤)や胸腔内圧の上昇、海産魚介類の摂取(アニサキス)とは異なります。
選択肢の確認
1.浅い潰瘍を伴う:粘膜の裂創であり潰瘍ではありません。
2.食道胃接合部に好発する:正しい記述です。正答です。
3.門脈圧の上昇が原因である:食道静脈瘤の機序です。
4.胸腔内圧の上昇によって発症する:嘔吐による腹圧・胃内圧の上昇が原因です。
5.海産魚介類の摂取によって発症する:アニサキス症の原因です。
覚えるポイント
「飲酒→繰り返す嘔吐→吐血=マロリー・ワイス症候群(食道胃接合部の粘膜裂創)」。