48A050|第48回 救急救命士国家試験 過去問
大量出血時に頻脈を呈しにくくする常用薬剤はどれか。1つ選べ。
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正解: 3
正答
3.β遮断薬
この問題のポイント
β遮断薬は心臓のβ受容体を遮断して心拍数の増加を抑えるため、服用中の傷病者は大量出血しても代償性の頻脈が起こりにくく、ショックの発見が遅れることがあります。
解説
出血に対する代償反応は交感神経のβ受容体を介した頻脈と心収縮力の増加です。β遮断薬(高血圧・狭心症・不整脈の治療薬)はこの反応を抑えるため、脈拍数が正常でも重篤な出血が隠れている可能性があります。高齢者やペースメーカー植込み患者も同様です。鉄剤や利尿薬、抗凝固薬、亜硝酸薬は頻脈の出現を抑える作用はなく、抗凝固薬はむしろ出血を助長します。
選択肢の確認
1.鉄剤:頻脈とは関係ありません。
2.利尿薬:脱水を助長しますが頻脈は抑えません。
3.β遮断薬:代償性頻脈を抑えショックの発見を遅らせます。正答です。
4.抗凝固薬:出血を助長しますが頻脈を抑えません。
5.亜硝酸薬:血管拡張薬で頻脈を抑えません。
覚えるポイント
「β遮断薬服用者・高齢者・ペースメーカー患者は出血しても頻脈になりにくい→脈拍だけでショックを否定しない」。