48A055|第48回 救急救命士国家試験 過去問
閉塞により対麻痺が生じる動脈の部位はどれか。図から1つ選べ。

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正解: 4
正答
4.D
この問題のポイント
下部胸髄〜上部腰髄の前方を栄養する前脊髄動脈は、下行大動脈から分岐するアダムキーヴィッツ動脈(大前根動脈)に依存しています。図Dの下行大動脈(胸腹部大動脈)の閉塞や解離で対麻痺が生じます。
解説
脊髄の前2/3は前脊髄動脈で栄養され、その血流は胸腰部では大動脈から出る肋間動脈・腰動脈を経由するアダムキーヴィッツ動脈が主な供給源です。大動脈解離や大動脈瘤の手術で下行大動脈の分枝が閉塞すると脊髄梗塞を起こし、両下肢の対麻痺と膀胱直腸障害が生じます。Aの大動脈弓部やB・Cの鎖骨下動脈・頸動脈の閉塞は上肢や脳の虚血、Eの腸骨・大腿動脈の閉塞は下肢の急性動脈閉塞を起こしますが対麻痺ではありません。
選択肢の確認
1.A:大動脈弓部で脳や上肢の虚血が問題になります。
2.B:頸部・上肢の動脈です。
3.C:頸部・上肢の動脈です。
4.D:下行大動脈で、脊髄を栄養する分枝が閉塞すると対麻痺が生じます。正答です。
5.E:下肢の動脈で下肢の虚血を起こします。
覚えるポイント
「下行大動脈の閉塞・解離→アダムキーヴィッツ動脈の血流途絶→脊髄梗塞(対麻痺)」。