48A068|第48回 救急救命士国家試験 過去問
心拍出量の減少により失神を引き起こす疾患はどれか。1つ選べ。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3.大動脈弁狭窄症
この問題のポイント
大動脈弁狭窄症では左室からの駆出が妨げられて心拍出量が増やせず、労作時に脳血流が不足して失神を起こします(心原性失神)。
解説
心原性失神は心拍出量の急激な低下による失神で、不整脈(房室ブロック・心室頻拍)や器質的心疾患(大動脈弁狭窄症・肥大型心筋症・肺血栓塞栓症)が原因です。大動脈弁狭窄症は高齢者の労作時失神と突然死の代表的な原因です。低血糖やくも膜下出血の意識消失は失神ではなく脳自体の障害、アナフィラキシーは血管拡張による血圧低下、一過性脳虚血発作は局所の脳虚血で通常失神は起こしません。
選択肢の確認
1.低血糖:脳のエネルギー不足による意識障害で失神ではありません。
2.くも膜下出血:頭蓋内圧上昇などによる意識障害です。
3.大動脈弁狭窄症:心拍出量の減少による心原性失神です。正答です。
4.アナフィラキシー:血管拡張による血圧低下が原因です。
5.一過性脳虚血性発作:局所神経症状が主で失神は典型的ではありません。
覚えるポイント
「心原性失神=不整脈・大動脈弁狭窄症・肥大型心筋症・肺塞栓(労作時失神は危険)」。