第48回・2025年
48D004|第48回 救急救命士国家試験 過去問
65歳の男性。突然倒れたため家族が救急要請した。 救急隊到着時観察所見:意識JCS100。呼吸数32/分。脈拍44/分、整。血圧192/106mmHg。右上下肢を動かさない。右足底の小趾側を強く刺激したときに母趾の背屈と2~5趾の開扇現象が出現した。 この神経所見はどの反射に分類されるか。1つ選べ。
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正解2
正答
2.病的反射
この問題のポイント
バビンスキー反射が出ているので、答えは病的反射です。足の裏を刺激して母趾が反り返るのは、健康な大人には出ない反射だからです。
解説
足の裏の外側をこすると母趾が背屈し、他の趾が開く反応をバビンスキー反射といいます。
これは正常な成人には出ません。
脳卒中などで錐体路(脳から筋肉へ運動の命令を送る道)が傷つくと陽性になります。
だから「病的反射」に分類されます。
本例は右上下肢の麻痺、意識障害があります。
徐脈と血圧上昇(クッシング現象)もあり、左大脳の脳出血などが考えられます。
腱反射(膝蓋腱反射など)と筋伸展反射は同じもので、正常でも出る深部反射です。
表在反射は腹壁反射など皮膚刺激による正常な反射です。
迷走神経反射は徐脈や血圧低下を起こす自律神経の反射です。
選択肢の確認
1.腱反射:正常でも出る深部反射で、病的反射ではありません。
2.病的反射:バビンスキー反射は錐体路障害を示す病的反射です。正答です。
3.表在反射:腹壁反射などの正常な反射です。
4.筋伸展反射:腱反射と同じ深部反射で、正常でも出ます。
5.迷走神経反射:自律神経の反射で、本例の所見とは関係ありません。
覚えるポイント
「バビンスキー反射陽性=錐体路障害(脳卒中・脊髄損傷)」「乳児では生理的に陽性」。
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