48D033|第48回 救急救命士国家試験 過去問
60歳の男性。首を吊っているところを家族が発見し救急要請した。 救急隊到着時観察所見:傷病者はすでに家族により床に寝かされている。意識JCS300。呼吸数6/分。脈拍120/分、整。血圧158/114mmHg。SpO2値90%。頸部に索状痕あり。 この傷病者への対応として適切なのはどれか。1つ選べ。
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正解: 5
正答
5.バッグ・バルブ・マスクによる補助換気を行う。
この問題のポイント
縊頸から救出された傷病者で、脈拍はあるが呼吸数6/分と著しい徐呼吸でSpO2 90%の場合は、バッグ・バルブ・マスクで補助換気を行い低酸素を改善します。
解説
首つりでは頸部圧迫による低酸素性脳症で呼吸中枢が抑制され、意識障害と徐呼吸を来します。脈拍120/分で心停止ではないため胸骨圧迫は不要ですが、6/分の呼吸では換気が不足するため、頸椎保護に配慮しながらバッグ・バルブ・マスクで補助換気を行います。回復体位は自発呼吸が十分な傷病者の体位です。警察の到着を待って処置を遅らせてはならず、救命が優先です。静脈路確保・輸液はショックの処置で本例の適応ではありません。
選択肢の確認
1.回復体位にする:換気が不十分なため補助換気が優先です。
2.胸骨圧迫を開始する:脈拍があり心停止ではありません。
3.警察が到着するまで現場で待機する:救命処置を優先します。
4.静脈路確保及び輸液の指示要請を行う:ショックではなく適応外です。
5.バッグ・バルブ・マスクによる補助換気を行う:徐呼吸と低酸素への適切な処置です。正答です。
覚えるポイント
「縊頸=救命優先(頸椎保護・気道確保・補助換気)、心停止ならCPR、事件性の配慮は処置の後」。