112E9|第112回 医師国家試験 過去問
異常呼吸と疾患の組合せで誤っているのはどれか。
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正解: d
正答
d
この問題のポイント
Kussmaul呼吸は代謝性アシドーシスへの呼吸性代償です。過換気症候群の一次性呼吸性アルカローシスと区別します。
解説
Kussmaul呼吸は深く大きな呼吸で、糖尿病性ケトアシドーシスや重い腎不全などでみられます。体内に増えた酸に対し、CO2を呼気で排出してpH低下を補う反応です。
一方、過換気症候群では必要量を超える換気が先に起こり、CO2が低下して呼吸性アルカローシスになります。しびれやテタニーを伴うこともあります。「呼吸が増える」という外見だけでは同じ病態と判断できません。
選択肢の確認
a 起坐呼吸——肺水腫
正しい組合せです。肺水腫では臥位で静脈還流やうっ血が増え、座ると呼吸が楽になる起坐呼吸を認めます。
b 呼気延長——気管支喘息
正しい組合せです。気道狭窄により呼出しにくくなり、呼気が延長します。
c 口すぼめ呼吸——COPD
正しい組合せです。呼気に陽圧をかけ、小気道の虚脱を減らすために口すぼめ呼吸を行うことがあります。
d Kussmaul呼吸——過換気症候群
正答。誤った組合せです。Kussmaul呼吸は代謝性アシドーシスの代償で、過換気症候群とは原因と酸塩基異常が異なります。
e Cheyne-Stokes呼吸——脳梗塞
正しい組合せです。脳障害や心不全などで、呼吸の漸増・漸減と無呼吸を繰り返す周期性呼吸が起こり得ます。
覚えるポイント
- Kussmaul:代謝性アシドーシス、深大呼吸。
- 過換気症候群:一次性の低CO2、呼吸性アルカローシス。
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