19AM003第19回 言語聴覚士国家試験 過去問

臨床神経学

膝蓋腱反射で誤っているのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正答

(2)

この問題のポイント

膝蓋腱反射の求心路は筋紡錘から出るIa群求心性線維であり、γ運動線維ではない。γ線維は筋紡錘内の錘内筋線維を収縮させて感度を調節する遠心路である。

解説

膝蓋腱を叩くと大腿四頭筋が急に伸ばされ、筋紡錘のIa求心性線維が興奮する。この入力は脊髄前角のα運動ニューロンへ単シナプス性に伝わり、錘外筋線維を収縮させて膝が伸展する。上位運動ニューロン、特に錐体路系の抑制が失われると深部腱反射は亢進する。γ運動ニューロンは求心性感覚を脊髄へ運ぶのではなく、錘内筋の張力を変えて筋紡錘の感受性を保つため、選択肢2の説明が誤っている。

選択肢の確認

1.「脊髄性単シナプス反射である。」:膝蓋腱反射はIa線維からα運動ニューロンへの脊髄性単シナプス反射である。
2.「γ(ガンマ)線維が筋伸張を伝える。」:筋伸張を伝えるのはIa求心性線維で、γ線維は錘内筋へ向かう遠心性運動線維なので誤りである。
3.「α(アルファ)運動神経が筋線維を収縮させる。」:α運動神経は錘外筋線維を支配し、大腿四頭筋の収縮と膝伸展を生じさせる。
4.「筋紡錘が関与する。」:受容器は筋の長さと変化速度を検出する筋紡錘であり、腱器官との混同に注意する。
5.「反射亢進は錐体路症状である。」:錐体路障害など上位運動ニューロン障害では抑制が低下し、反射亢進がみられる。

覚えるポイント

Iaは伸張を入力、αは錘外筋を出力、γは筋紡錘の感度調整、と三者の方向と役割を区別する。

関連問題

19AM00219AM004
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)