19AM015|第19回 言語聴覚士国家試験 過去問
ギラン・バレー症候群で誤っているのはどれか。
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正解: 1
正答
(1)
この問題のポイント
ギラン・バレー症候群は急性の免疫介在性多発ニューロパチーで、左右対称性の弛緩性筋力低下が主症状である。感覚症状はあり得るが主徴ではない。
解説
上気道炎や胃腸炎などの先行感染後に、自己抗体が末梢神経の髄鞘または軸索を障害する。下肢から上行する筋力低下、深部腱反射低下・消失が典型で、重症例では呼吸筋麻痺や自律神経障害を来す。髄液では細胞数の増加が乏しいのに蛋白が上昇する蛋白細胞解離がみられる。しびれや疼痛など感覚症状を伴う場合はあるものの、診断の中心は運動麻痺である。免疫グロブリン静注または血漿交換を行い、多くは回復するが、呼吸・嚥下・自律神経管理が必要である。
選択肢の確認
1.「感覚障害を主症状とする。」:感覚障害が全くないとは限らないが、主症状は急性弛緩性の運動麻痺なのでこの記述が誤りである。
2.「深部腱反射が減弱する。」:末梢神経・神経根の障害により、深部腱反射は早期から減弱または消失しやすい。
3.「髄液で蛋白細胞解離がみられる。」:髄液蛋白上昇に比べ細胞増多が少ない蛋白細胞解離は、診断を支える代表所見である。
4.「先行感染に伴うことが多い。」:カンピロバクター腸炎などの先行感染後に発症することが多く、免疫機序が想定される。
5.「一般に予後は良好である。」:多くは数週から数か月で改善するが、重症呼吸不全などを見逃さない管理が前提である。
覚えるポイント
急性上行性弛緩性麻痺、腱反射低下、蛋白細胞解離、先行感染の四点を一組にする。