19AM009|第19回 言語聴覚士国家試験 過去問
注意欠陥╱多動性障害の学童について正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
ADHDの診断では、不注意または多動・衝動性が家庭と学校など複数の場面で認められ、生活機能を損なうことが重要である。学校だけの問題ではない。
解説
注意欠如・多動症は神経発達症の一つで、単なるしつけや人格の問題ではない。遺伝要因の関与が大きく家族内集積もみられる。症状は年齢や環境で目立ち方が変わるが、診断上は二つ以上の状況で持続し、学習、家庭生活、友人関係などへ影響することを確認する。学業成績が必ず正常ということはなく、不注意による課題未完遂、忘れ物、読み飛ばしなどから低下する場合がある。聴覚障害は鑑別・併存評価の対象にはなるが、ADHDに必発する合併症ではない。
選択肢の確認
1.「聴覚障害を合併する。」:聴覚障害は不注意に似た反応を生むため確認するが、ADHDに特徴的に合併する所見ではない。
2.「家族歴は認められない。」:ADHDには遺伝的要因が関与し、家族歴が認められないと断定するのは不適切である。
3.「人格障害に包括される概念である。」:人格障害ではなく、発達早期から現れる神経発達症として分類される。
4.「症状は学校以外の場面でも現れる。」:症状が学校以外の家庭や対人場面にも現れることは、診断を支える重要な条件である。
5.「学業成績は低下しない。」:実行機能や注意の困難により学習成績が低下することがあり、低下しないとはいえない。
覚えるポイント
ADHDは「複数場面」「生活上の支障」「発達期から」を確認し、聴覚障害や環境要因だけで説明できないかも評価する。