19AM012|第19回 言語聴覚士国家試験 過去問
長期臥床による廃用症候群について正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
(2)
この問題のポイント
長期臥床では循環調節が低下して起立性低血圧が起こりやすい。早期から段階的に頭部挙上・座位・立位の時間を確保することが予防に有効である。
解説
廃用症候群では抗重力筋を中心とした筋力低下、関節拘縮、骨量低下、循環血液量減少、換気機能低下、褥瘡、深部静脈血栓などが起こる。急に立たせるのではなく、ベッドアップや端座位から循環を順応させる。深部静脈血栓が疑われる下肢をマッサージすると血栓が遊離し肺塞栓を招く危険がある。臥床で胸郭運動や深呼吸が減るため肺活量は増えない。側臥位でも大転子や耳介などに圧が集中すれば褥瘡は生じるので、除圧と体位変換が必要である。
選択肢の確認
1.「膝伸展筋力は低下しない。」:大腿四頭筋など膝伸展筋は廃用で低下しやすく、筋力が保たれるという説明は誤りである。
2.「起立性低血圧の予防には早期から座位時間を確保する。」:早期から安全に座位時間を増やすことは、起立時の循環応答を保つ予防策として正しい。
3.「下肢深部静脈血栓症に対してはマッサージを行う。」:深部静脈血栓が存在する可能性のある下肢へのマッサージは、肺塞栓の危険から避ける。
4.「肺活量が増加する。」:長期臥床では呼吸筋・胸郭運動が低下し、肺活量はむしろ減少しやすい。
5.「側臥位であれば褥瘡は生じない。」:側臥位にも圧迫部位があり、同じ姿勢を続ければ褥瘡を完全には防げない。
覚えるポイント
廃用予防は早期離床、関節運動、筋活動、呼吸練習、除圧、血栓予防を並行し、血栓疑いの揉みほぐしは禁忌と考える。