20AM012|第20回 言語聴覚士国家試験 過去問
症状と治療との組合わせで誤っているのはどれか。
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正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
物理療法・運動療法の適応を病期と目的から判断します。急性炎症に温熱を加えると血流増加によって腫脹や疼痛を悪化させ得るため、温熱療法との組合せが不適切です。
解説
関節拘縮には、疼痛や組織損傷に注意しながら他動運動や持続伸張を行い、可動域の維持・改善を図ります。筋力低下には筋収縮を利用した抵抗運動を行い、関節運動が難しい場合にも等尺性運動が使えます。発赤、熱感、腫脹、疼痛が強い急性炎症期には患部を保護し、必要に応じ冷却を用います。温熱は慢性期の循環改善や軟部組織の伸張性向上に適します。末梢性顔面神経麻痺では拘縮や過緊張に注意した軽いマッサージ等が用いられます。運動麻痺では筋電図などのバイオフィードバックにより、残存筋活動を本人が視覚・聴覚的に把握して随意運動学習へ結び付けます。
選択肢の確認
1.「関節拘縮―他動運動」は関節可動域を維持・拡大する手段として適切です。
2.「筋力低下―等尺運動」は関節を動かさず筋張力を発揮できるため、条件を選べば有効です。
3.「急性炎症―温熱療法」は炎症性充血や腫脹を増悪させるおそれがあり、誤った組合せです。
4.「顔面麻痺―マッサージ」は筋・軟部組織の状態に配慮して用いられる介入です。
5.「運動麻痺―バイオフィードバック」は微弱な筋活動を可視化し運動学習を促す方法として適切です。
覚えるポイント
急性炎症は原則として保護・冷却、温熱は慢性期の循環改善と組織伸張性向上に用います。治療法は疾患名だけでなく病期、疼痛、感覚障害、循環状態から選択します。