20AM001第20回 言語聴覚士国家試験 過去問

リハ医学

正しいのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正答

(1)

この問題のポイント

健康・生活機能・生活の質・ノーマライゼーション・リハビリテーションは、いずれも単なる臓器機能の正常化より広い概念です。WHOの健康定義だけが適切で、残る肢は医学的機能だけへ狭めている点を見抜きます。

解説

WHO憲章では、健康を身体的、精神的、社会的に良好な状態とし、単に疾病や虚弱がないこととはしていません。ICFは健康状態を背景に、心身機能・身体構造、活動、参加と、環境因子・個人因子との相互作用を捉えます。QOLは身体機能だけでなく、本人の満足、心理状態、社会関係、役割などを含む多面的な生活の質です。ノーマライゼーションは障害のある人にも地域で通常の生活条件を保障する社会理念であり、個人の機能を「正常」に矯正する意味ではありません。リハビリテーションも、機能回復に限定せず活動・参加と自己決定を支え、生活の再構築を目指します。

選択肢の確認

1.「WHOによる健康の定義」は身体的・精神的・社会的に良好な状態を示しており、設問中で正しい記述です。
2.「ICFでは環境因子は考慮しない」は誤りで、促進因子にも阻害因子にもなる環境因子はICFの主要構成要素です。
3.「QOLは身体機能で評価される」は範囲が狭すぎ、本人の主観や心理・社会面を含めて評価します。
4.「ノーマライゼーションとは機能を正常化すること」は用語の直訳による誤解で、通常の生活条件を社会的に保障する理念です。
5.「リハビリテーションの目的は臓器の正常化」は誤りで、活動・参加、生活の質、社会参加までを支援対象とします。

覚えるポイント

ICFとリハビリテーションは「身体機能だけ」でなく活動・参加・環境を扱い、ノーマライゼーションは人を正常化するのでなく生活条件を普通にする理念です。

関連問題

21PM10020AM002
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)