19AM076第19回 言語聴覚士国家試験 過去問

音声障害

評価・検査に際してマイクロホンを必要とするのはどれか。

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正解: 3

正答

(3)

この問題のポイント

VOT(voice onset time)は破裂の開放から声帯振動開始までの時間を音響波形上で測るため、音声を電気信号として取り込むマイクロホンが必要である。

解説

VOTは、破裂音を産生したときの破裂による急峻な波形と、その後に始まる周期的な声帯振動との時間差である。ミリ秒単位の時間計測には録音した音声波形やスペクトログラムが必要なので、マイクロホンが検査系の入口となる。一方、GRBAS評価は検者の聴覚印象、声域は音階や周波数、呼気流率は呼気流量計、最長発声持続時間は時計によって評価できる。録音を記録保存に併用することと、測定原理上マイクロホンを必須とすることを区別するのが要点である。

選択肢の確認

1.「GRBAS評価」:GRBAS評価は嗄声の総合重症度、粗糙性、気息性、無力性、努力性を耳で評定する聴覚心理的評価であり、録音は便利でも必須ではない。
2.「声 域」:声域は発声可能な最低音から最高音までを調べる検査で、ピアノや周波数表示器などを用い得るが、設問上マイクロホンが不可欠な指標ではない。
3.「VOT」:VOTは破裂開放と有声化開始の二つの音響イベントを波形から同定するので、マイクロホンによる音声入力が必要である。
4.「発声時平均呼気流率」:発声時平均呼気流率は一定時間に声門を通過する呼気量を測る空気力学的検査で、中心となるセンサはマイクロホンではなく呼気流量計である。
5.「最長発声持続時間」:最長発声持続時間は深吸気後の母音持続をストップウォッチで測定でき、音声録音をしなくても値を得られる。

覚えるポイント

音響指標のVOTはマイク、空気力学的指標の呼気流率は流量計、時間指標のMPTは時計、と測定対象から器具を結び付ける。

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