19PM073|第19回 言語聴覚士国家試験 過去問
自閉症スペクトラム障害児との会話における配慮について適切でないのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
自閉スペクトラム症児が同じ質問を反復するとき、毎回同じように回答すると反復が強化される場合がある。質問の背景を見極め、視覚的に答えを残す、回答回数を予告する、別の活動へ切り替えるなどの支援を行う。
解説
会話支援では抽象的な言葉を減らし、絵、写真、実物、文字など視覚的手がかりで質問と選択肢を明確にする。マイクなどの具体物で話者交替を可視化すると、一方的発話を減らしターンの境界を理解しやすい。本人の興味を入口にすれば共同注意と自発的発話を引き出せる。反復質問は答えを知らないだけでなく、不安の調整、予定確認、感覚的な楽しみ、やり取りの型など複数機能をもち得るため、機能に応じて予定表や「一度答えた」カードを使う。
選択肢の確認
1.絵や写真を用意し指さしで答える:適切。表出負担を下げ選択肢を視覚的に明示できる。
2.順番にマイクを持つ:適切。話し手の役割と交替時点を具体物でわかりやすくする。
3.実物やイラストで質問意図を示す:適切。言語だけの曖昧さを減らし理解を支援する。
4.同じ質問にはその都度答える:不適切。反復の機能を評価せず毎回答えると反復を維持し得る。
5.興味・関心に沿った話題:適切。参加動機を高め相互的な会話へ展開しやすい。
覚えるポイント
視覚化・具体化・ターンの明示・興味の活用が基本。反復質問には「なぜ繰り返すか」を機能分析する。