19PM091第19回 言語聴覚士国家試験 過去問

小児聴覚障害

1歳の高度難聴児。前言語コミュニケーション指導として適切でないのはどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

1歳の前言語期指導では、まだ語音体系を意識的に扱わせる段階ではない。人への注目、情感共有、意思伝達の理解、やり取りの相互性を育てることが中心で、音韻の識別課題は適切でない。

解説

前言語コミュニケーションは、視線、表情、身振り、発声、物の受け渡しを通じて「人と意味を共有できる」経験を作る。養育者と同じ対象へ注意を向ける共同注意、相手の働きかけが自分に向けられた意図だと理解すること、働きかければ相手が応答する相互性が、後の語理解・表出の土台になる。高度難聴児では補聴機器の適合と聴覚活用を進めつつ、視覚的手がかりも用いて話者へ注意を向ける。音韻の識別は語を構成する音の対立を扱う、より後の言語的課題である。

選択肢の確認

1.情感の共有:適切。快・不快や楽しさを養育者と共有し対人的な意味を形成する。
2.音韻の識別:不適切。1歳前言語期に音素対立を意識的に弁別させることは中心目標でない。
3.話者への注目:適切。顔、口元、声、身振りへ注意を向け情報を受け取る基礎になる。
4.意思伝達の理解:適切。相手の身振り・視線・発声が意図をもつことを学ぶ。
5.相互性の理解:適切。自分と相手が交互に働きかけ応答する関係を育てる。

覚えるポイント

前言語期は「人を見る・気持ちを共有する・意図を読む・交互に応じる」。音韻課題を急がない。

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