19PM100|第19回 言語聴覚士国家試験 過去問
言語習得期前難聴の10歳児。「夜間の見えにくさ」を訴えるようになり、視野の障害を指摘された。念頭におくべき疾患はどれか。
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正解: 1
正答
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この問題のポイント
先天性または言語習得期前からの感音難聴に、学童期以降の夜盲と進行性視野狭窄が加わる組合せはアッシャー症候群を疑う。網膜色素変性症を合併する遺伝性疾患である。
解説
アッシャー症候群では両側感音難聴と網膜色素変性が併存し、暗所で見えにくい夜盲から始まり、周辺視野が狭くなる求心性視野狭窄が進行する。型により難聴の程度、前庭機能、視覚症状の発症時期が異なる。難聴児が視覚情報を重要な代償手段としている場合、視覚障害の進行はコミュニケーション手段の再検討を要するため早期の眼科・遺伝学的連携が重要である。他の選択肢にも難聴はあり得るが、網膜色素変性による夜盲・視野障害との典型的組合せではない。
選択肢の確認
1.アッシャー症候群:正しい。遺伝性感音難聴と網膜色素変性による夜盲・視野狭窄を合併する。
2.先天性風疹症候群:誤り。難聴、眼病変、心疾患はあるが進行性網膜色素変性の組合せでない。
3.ワールデンブルク症候群:誤り。難聴と色素異常を特徴とするが、夜盲・視野狭窄は典型でない。
4.耳硬化症:誤り。主にアブミ骨固着による伝音難聴で、網膜変性を伴わない。
5.ミトコンドリアDNA3243点変異:誤り。難聴や糖尿病等に関連するが、この眼症状との定型的組合せでない。
覚えるポイント
難聴+夜盲+求心性視野狭窄=アッシャー症候群。聴覚と視覚の二重感覚障害として支援を考える。