19PM092第19回 言語聴覚士国家試験 過去問

小児聴覚障害

3歳の高度難聴の補聴器装用児。書記リテラシーの指導について適切でないのはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

高度難聴の3歳児の仮名学習では、聴き取りだけに依存すると音韻表象が不鮮明なまま文字との対応が作れない。補聴器による聴覚活用に加え、指文字、口形、文字、絵など複数の手がかりを組み合わせる。

解説

書記リテラシーは文字を教えるだけでなく、語彙、音韻、物語理解、文字への関心を日常経験から育てる。絵本の読み聞かせは絵・文字・語りを結び付け、語彙と物語構造を広げる。指文字は各仮名に対応する手形を通じ、視覚的に分節可能な音韻表象を支える。絵日記に経験を表す文字を添えれば、意味のある出来事と語・文・文字が対応する。聞き取りも重要だが、重度の聴取制約がある児に「聴覚のみ」で仮名を学ばせる方法は情報保障として不十分である。

選択肢の確認

1.語彙を拡大する:適切。文字列を意味ある語として理解するための基盤になる。
2.絵本を読み聞かせる:適切。絵、語り、文字を共同注意の中で結び付けられる。
3.指文字で音韻表象を形成:適切。視覚・運動手がかりにより仮名単位を明確にできる。
4.聞き取りによる仮名学習:不適切。高度難聴児に聴覚情報だけを主要経路とするのは難しい。
5.絵日記に文字を添える:適切。本人の経験と語・文字の意味対応を具体化する。

覚えるポイント

難聴児のリテラシーは「語彙・絵本・生活経験+聴覚と視覚の多感覚対応」。聴き取りだけに限定しない。

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