19PM093|第19回 言語聴覚士国家試験 過去問
音響負荷によるTTS(temporary threshold shift)について誤っているのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
TTSは強大音への比較的短時間の曝露後に聴覚閾値が一時的に上昇し、休息により回復する現象である。長期間の騒音曝露で不可逆的に進む閾値上昇はPTS・騒音性難聴の問題である。
解説
大音量の音楽、工場音、爆発音などの後には、耳鳴、耳閉感、聞こえにくさを伴うことがある。曝露直後を起点に時間とともに閾値が低下し、通常は比較的短期間、定義上もおおむね2週間以内に元へ戻るものをtemporary threshold shiftという。音響負荷が強すぎる、または反復・長期化すると外有毛細胞などに不可逆損傷が蓄積し、permanent threshold shiftへ移行する。回復する現象だから安全という意味ではなく、TTSの反復は聴覚保護が不十分という警告である。
選択肢の確認
1.耳鳴を伴いやすい:正しい。音響曝露後の一過性の聴覚症状として生じる。
2.耳閉感を生じやすい:正しい。閾値上昇とともに詰まった感覚を訴えることがある。
3.音楽聴取でも起きる:正しい。大音量のライブやイヤホン聴取も音響負荷になり得る。
4.長期間の騒音曝露による:誤り。長期曝露による不可逆変化はPTS・騒音性難聴に対応する。
5.ほぼ2週以内に回復する:正しい。一時的変化として一定期間内に閾値が戻る。
覚えるポイント
TTSのTはtemporary。短期曝露後に回復するが、反復曝露はPTSへの危険信号なので保護を要する。