20PM014第20回 言語聴覚士国家試験 過去問

神経系

顔面神経麻痺の症状でないのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 5

正答

(5)

この問題のポイント

顔面神経は表情筋運動と舌前方の味覚などを担います。顔面の痛覚を伝える主な神経は三叉神経なので、痛覚低下は顔面神経麻痺の症状ではありません。

解説

顔面神経の運動線維は前頭筋、眼輪筋、口輪筋、広頸筋などの表情筋を支配します。末梢性顔面神経麻痺では同側の前額のしわ寄せができず眉毛が下がり、眼輪筋麻痺による閉瞼不全、口輪筋などの麻痺による口角下垂が生じます。鼓索神経は舌前方3分の2の味覚を伝えるため、障害部位によって味覚低下も起こります。一方、顔面の痛覚・温度覚・触覚は主に三叉神経が伝えます。したがって痛覚低下を顔面神経麻痺の症状とするのは不適切です。

選択肢の確認

1.「眉毛下垂」は前頭筋麻痺で生じ、末梢性顔面神経麻痺にみられます。
2.「閉瞼不全」は眼輪筋を十分に収縮できないために生じる代表的症状です。
3.「口角下垂」は口周囲の表情筋麻痺によって患側に生じます。
4.「味覚低下」は鼓索神経が障害される部位では舌前方の味覚障害として現れます。
5.「痛覚低下」は顔面神経ではなく三叉神経の感覚障害を示すため、正答です。

覚えるポイント

顔面神経は「表情筋・舌前方の味覚・涙液と唾液」、三叉神経は「顔面感覚・咀嚼筋」です。末梢性麻痺では額も含めた同側顔面が障害されます。

関連問題

20PM01320PM015
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)