20PM018|第20回 言語聴覚士国家試験 過去問
正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
(2)
この問題のポイント
肺気量位と呼吸筋活動、発声時の呼気調節を整理します。安静呼気位は呼吸筋活動がほぼなく、肺・胸郭の弾性力が釣り合う位置です。
解説
最大呼気位まで息を吐いても肺胞虚脱を防ぐ残気量が残るため、肺内の空気が全てなくなるわけではありません。安静呼気位、すなわち機能的残気量位では、通常の吸気筋・呼気筋はほぼ弛緩し、肺の内向き弾性収縮力と胸郭の外向き弾性力が釣り合います。深吸気では横隔膜と外肋間筋に加え、胸鎖乳突筋などの吸気補助筋を使います。腹筋は主に努力性呼気に働きます。無声摩擦音も狭窄部を通る連続的な呼気で雑音を作るため、呼気は停止しません。持続発声では横隔膜の吸気性収縮を徐々に弱め、必要に応じて呼気筋が呼気圧を調整します。
選択肢の確認
1.「最大呼気位」であっても残気量があるため、肺内の空気を全て呼出した状態ではありません。
2.「安静呼気位とは呼吸筋が弛緩した状態」は弾性力が釣り合う基準位を表し、正答です。
3.「深吸気では腹筋を積極的に利用する」は誤りで、腹筋は主に努力性呼気筋です。
4.「無声摩擦音生成時には呼気が停止する」は誤りで、摩擦雑音には持続する呼気流が必要です。
5.「持続発声時には横隔膜は徐々に収縮する」は逆で、吸気性収縮を制御しながら徐々に緩めます。
覚えるポイント
安静呼気位は弾性力の釣合い、最大呼気位にも残気量があります。横隔膜は吸気、腹筋は努力性呼気、摩擦音と発声には制御された呼気流が必要です。