20PM075第20回 言語聴覚士国家試験 過去問

音声障害

喉頭全摘出術後の音声獲得の手段として用いられないのはどれか。【別図あり】 a. b. c. d. e.

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正解: 3

正答

(3)

この問題のポイント

図のbとcは、喉頭を温存した気管切開で声帯へ呼気を戻す弁・カニューレ系です。喉頭全摘後は気道と咽頭が分離し声帯もないため用いません。

解説

喉頭全摘後の代用音声には、気管食道瘻へボイスプロステーシスを留置して呼気で咽頭食道部を振動させる方法、食道発声、笛式人工喉頭、電気式人工喉頭などがあります。図aは気管食道シャント発声に用いるプロステーシス・関連器具、dは気管孔の呼気を管で口腔へ導く笛式人工喉頭、eは頸部などへ当てる電気式人工喉頭で、全摘後の音声獲得に使えます。図bの一方向性スピーキングバルブとcの開窓部をもつ気管切開カニューレ系は、上気道と喉頭が連続している患者で呼気を声帯へ送る仕組みです。喉頭全摘ではその経路がないため適用できません。

選択肢の確認

1.「a,b」はaは全摘後の気管食道発声に関係しますが、bは残存喉頭へ呼気を戻す器具なので組合せが違います。
2.「a,e」はaの気管食道発声器具とeの電気式人工喉頭はいずれも全摘後に利用できます。
3.「b,c」はbのスピーキングバルブとcの開窓カニューレが残存声帯を必要とし、全摘後に用いないため正答です。
4.「c,d」はcは用いませんが、dの笛式人工喉頭は代用音声に使用できます。
5.「d,e」は笛式人工喉頭dと電気式人工喉頭eの双方が全摘後の音声手段です。

覚えるポイント

全摘後は「食道・気管食道シャント・笛式・電気式」。声帯へ呼気を戻すスピーキングバルブは喉頭が残る気管切開で使います。

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