21AM004|第21回 言語聴覚士国家試験 過去問
自律神経について誤っているのはどれか。
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正解: 5
正答
(5)
この問題のポイント
副交感神経が眼に作用すると瞳孔括約筋が収縮して縮瞳する。散瞳は主に交感神経による瞳孔散大筋収縮で起こる。
解説
自律神経節では交感・副交感のどちらも節前線維がアセチルコリンを放出し、ニコチン受容体へ作用する。副交感神経の節後線維も原則アセチルコリンを放出してムスカリン受容体へ作用する。休息・消化に適した状態を作るため、唾液分泌と胃腸運動を促進する。眼では動眼神経副交感線維が毛様体神経節を介して瞳孔括約筋を収縮させ、近見反応と縮瞳を生じる。暗所や交感神経興奮時の散瞳とは作用方向が逆である。
選択肢の確認
1.「交感神経節前線維からはアセチルコリンが放出される」:交感神経節前線維の伝達物質はアセチルコリンであり、節後線維の多くがノルアドレナリンである点と区別する。
2.「副交感神経節後線維からはアセチルコリンが放出される」:副交感神経節後線維はアセチルコリンを放出し、効果器のムスカリン受容体へ作用する。
3.「唾液分泌は副交感神経刺激により促進される」:副交感神経は唾液腺の分泌を促し、消化に適した水分の多い唾液を増やす。
4.「胃腸管の運動は副交感神経刺激によって促進される」:副交感神経刺激は胃腸管の平滑筋運動と分泌を促進し、消化管活動を高める。
5.「副交感神経刺激で散瞳する」:副交感神経刺激では瞳孔括約筋が収縮して縮瞳するため、『散瞳する』という記述が誤りである。
覚えるポイント
節前線維は両系ともACh、副交感節後もACh。眼は交感=散瞳、副交感=縮瞳・近見と反対作用で覚える。