21AM005第21回 言語聴覚士国家試験 過去問

病理学

悪性腫瘍の特徴でないのはどれか。

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正解: 2

正答

(2)

この問題のポイント

悪性腫瘍は一般に増殖が速く、周囲へ浸潤し、異型性や転移を示す。『緩やかな増殖』はむしろ良性腫瘍に典型的である。

解説

腫瘍の良悪性は増殖速度だけで決まらないが、悪性では細胞周期の制御が崩れ、境界を越えて周囲組織へ浸潤し、血行性・リンパ行性などで遠隔転移する。細胞と核は大小不同、濃染、核分裂像などの異型を示す。腫瘍が急速に増えて血流供給を上回ると、中心部が虚血となって壊死することも多い。一方、被膜を伴い圧排性にゆっくり増大する像は良性腫瘍に多い。例外はあるため、単一所見でなく浸潤・転移・組織異型を総合する。

選択肢の確認

1.「浸潤性の発育」:浸潤性の発育は腫瘍細胞が基底膜や組織境界を越えて周囲へ入り込む悪性腫瘍の重要な特徴である。
2.「緩やかな増殖」:緩やかな増殖は一般に良性腫瘍でみられる性質であり、悪性腫瘍の代表的特徴ではない。
3.「核の異型性」:核の異型性は核腫大、大小不同、濃染、不整などとして現れ、悪性度を判断する病理所見となる。
4.「中心壊死」:中心壊死は急速な腫瘍増殖に血管新生が追いつかず、中心部が虚血になる悪性腫瘍で起こり得る。
5.「遠隔臓器への転移」:遠隔臓器への転移は原発巣を離れた腫瘍細胞が新たな病巣を作る現象で、悪性を示す決定的性質である。

覚えるポイント

良性は膨張性・境界明瞭・緩徐、悪性は浸潤・異型・速い増殖・転移。中心壊死は増殖速度が血流を上回る結果と理解する。

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