21AM014|第21回 言語聴覚士国家試験 過去問
髄液検査で多核白血球が著明に増多するのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正答
(2)
この問題のポイント
細菌性髄膜炎では髄液中の好中球を中心とする多核白血球が著明に増加する。結核性・ウイルス性では単核球優位が基本である。
解説
髄液所見は髄膜炎の原因推定に重要である。細菌性髄膜炎では強い急性炎症により好中球が髄腔へ集まり、細胞数増多、蛋白上昇、糖低下、髄液圧上昇を示す。ウイルス性ではリンパ球優位で糖は比較的保たれ、結核性では単核球優位、蛋白上昇、糖低下が典型である。くも膜下出血では血性髄液やキサントクロミーが手掛かりとなり、脳梗塞では通常このような著明な好中球性髄液炎症を示さない。発症早期には例外もあるため臨床では培養・PCR等を合わせる。
選択肢の確認
1.「脳梗塞」:脳梗塞は脳血管閉塞による局所障害で、髄液の多核白血球が著明に増える代表疾患ではない。
2.「細菌性髄膜炎」:細菌性髄膜炎では好中球優位の著明な細胞増多がみられ、髄液糖低下と蛋白上昇を伴いやすい。
3.「結核性髄膜炎」:結核性髄膜炎では一般にリンパ球など単核球が優位で、好中球著増を典型所見とはしない。
4.「くも膜下出血」:くも膜下出血の髄液では赤血球やキサントクロミーが診断の手掛かりで、多核白血球増多が中心ではない。
5.「ウィルス性髄膜炎」:ウイルス性髄膜炎は通常リンパ球優位の細胞増多で、髄液糖が保たれやすい点も細菌性と異なる。
覚えるポイント
細菌=好中球・糖低下、ウイルス=リンパ球・糖保持、結核=リンパ球・糖低下、くも膜下出血=血性髄液と整理する。