第21回・2019年

21AM016|第21回 言語聴覚士国家試験 過去問

軟口蓋の口腔側と鼻腔側に相対するZ形成を施し、軟口蓋の延長をはかる口蓋裂の手術法はどれか。

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正解4

正答

(4)

この問題のポイント

口腔側と鼻腔側に互いに反対向きのZ形成を置くdouble-opposing Z-plastyで軟口蓋を延長し、筋走行も再建するのがFurlow法である。

解説

Furlow法は軟口蓋の口腔粘膜側と鼻腔粘膜側に相対するZ弁を設計し、弁を入れ替えることで前後方向の長さを得る。口蓋帆挙筋の走行も横方向へ再構成でき、鼻咽腔閉鎖機能の獲得を目指す口蓋裂手術である。push back法も軟口蓋を後方へ移動して延長するが、設問の『両面に相対するZ形成』がFurlow法を特定する決め手となる。Millard法・Mulliken法は主に口唇裂形成、Abbe法は上下口唇間で組織を移す口唇再建法として区別する。

選択肢の確認

1.「ミラード(Millard)法」:Millard法は回転進展弁を用いる片側口唇裂の代表的形成術で、軟口蓋両面のZ形成ではない。
2.「マリケン(Mulliken)法」:Mulliken法は両側口唇裂の口輪筋再建などに用いられる術式で、設問の軟口蓋延長法に該当しない。
3.「プッシュバック(push back)法」:push back法は口蓋粘膜骨膜弁を後方へ移動して長さを得るが、相対する二重Z形成を特徴とはしない。
4.「ファーロー(Furlow)法」:Furlow法は口腔側・鼻腔側に反対向きのZ形成を施すdouble-opposing Z-plastyで軟口蓋を延長する。
5.「アッベ(Abbe)法」:Abbe法は下口唇などから有茎弁を上口唇へ移す口唇再建術であり、口蓋裂の軟口蓋延長法ではない。

覚えるポイント

Furlow=double-opposing Z-plasty。Z弁による延長と口蓋帆挙筋の再配列を、術式名の識別点として覚える。

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