22AM093第22回 言語聴覚士国家試験 過去問

成人聴覚障害

中途失聴成人難聴者への支援として適切でないのはどれか。

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正解: 1

正答

(1)

この問題のポイント

中途失聴成人は既に音声言語と文法を獲得しているため、構文そのものを教える必要性は低いです。支援の中心は心理社会的適応と情報保障、伝達方略です。

解説

成人期の中途失聴では、聞き取り低下により仕事、家庭、社会参加が制限され、孤立感や障害受容の困難を伴います。同じ経験をもつ当事者によるピアカウンセリングは感情の共有と対処モデルの獲得に役立ちます。家族には聞こえの特性、話し方、環境調整を理解してもらい、本人には聞き返しや要約確認、静かな場所への移動、筆談依頼などコミュニケーションストラテジーを指導します。必要な配慮を攻撃的でも受動的でもなく伝えるアサーティブな態度も参加を支えます。一方、発症前に確立した語彙・統語能力は基本的に保たれるため、小児言語発達のような構文指導は中心課題ではありません。

選択肢の確認

1.「構文指導」は獲得済みの成人言語体系に対する支援として優先度が低く、正答です。
2.「ピアカウンセリング」は障害受容と孤立軽減に有効です。
3.「家族の障害認識の促進」は家庭内の話し方・環境調整につながります。
4.「アサーティブな態度への誘導」は必要な配慮を適切に求める力を支えます。
5.「コミュニケーションストラテジー」は聞き返しや確認で会話破綻を減らします。

覚えるポイント

中途失聴支援は補聴だけで完結しません。本人・家族・環境へ働きかけ、活動と参加、心理的適応を含めて支援します。

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