22AM094第22回 言語聴覚士国家試験 過去問

聴力検査

ABRで正しいのはどれか。

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正解: 5

正答

(5)

この問題のポイント

ABRの刺激レベルdB nHLは、その施設の正常聴力者で得た基準をもとに較正します。0 dB nHLは物理的無音でも普遍固定値でもありません。

解説

ABRは頭皮上電極で音刺激後およそ10 msまでの聴神経・脳幹聴覚路の電位を加算記録します。導出(活性)電極は頭頂・前額付近、基準電極は耳垂・乳突部などに置くのが一般的です。V波は主に外側毛帯から下丘付近の脳幹反応と考えられ、聴皮質由来ではありません。検査は蝸牛神経を介する聴覚反応で、上前庭神経機能の測定ではありません。クリックは広帯域ですが反応は主に高周波側に寄り、周波数特異性を求めるならトーンバースト等を使います。nHLは正常者の心理音響的閾値を基準化したレベルなので、刺激機器・トランスデューサごとに施設で較正します。

選択肢の確認

1.「耳垂に導出電極」は通常耳垂は基準電極であり誤りです。
2.「V波は聴皮質由来」は脳幹由来の早期反応なので誤りです。
3.「上前庭神経反応も測定」はABRの聴覚路検査という目的と異なります。
4.「クリックで周波数特異的反応」はクリックの広帯域性から誤りです。
5.「0 dB nHLは施設ごとに較正」は正常基準を装置条件へ合わせるため正答です。

覚えるポイント

ABR=聴神経・脳幹、クリック=広帯域、nHL=正常聴力基準です。周波数別閾値推定にはトーンバーストやASSRも用います。

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