23AM013|第23回 言語聴覚士国家試験 過去問
母体の罹患によって先天性視覚聴覚二重障害を起こすのはどれか。
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正解: 1
正答
(1)
この問題のポイント
妊娠中の風疹感染は先天性風疹症候群を起こし、白内障などの視覚障害と感音難聴を同時に生じ得る。
解説
胎児の器官形成期に風疹ウイルスが胎盤を通過すると、先天性風疹症候群として感音難聴、白内障・網膜症、先天性心疾患などを生じる。視覚と聴覚の二重障害により、言語・認知・移動の発達へ複合的影響が出るため早期評価が必要である。母体糖尿病は巨大児や先天奇形リスクを高めるが、典型的な先天性視聴覚二重障害の組合せではない。Ménière病、多発性硬化症、流行性耳下腺炎は母体感染による胎児先天症候群としてこの二重障害を起こす疾患ではない。
選択肢の確認
1.「風疹」:風疹は胎内感染により白内障等の視覚障害と感音難聴を併発し、先天性二重感覚障害の原因となる。
2.「糖尿病」:母体糖尿病は胎児発育・奇形へ影響するが、難聴と白内障の典型的二重障害との固定対応ではない。
3.「メニエール病」:メニエール病は母体の内リンパ水腫による後天性内耳疾患で、胎児へ感染して先天障害を作らない。
4.「多発性硬化症」:多発性硬化症は母体の中枢神経脱髄疾患で、胎児の先天性視聴覚二重障害を直接起こす感染症ではない。
5.「流行性耳下腺炎」:流行性耳下腺炎は本人に急性感音難聴を来し得るが、母体罹患による典型的先天性二重障害ではない。
覚えるポイント
先天性風疹症候群=難聴・白内障・心疾患。母体感染の時期と、出生後の視聴覚両面の早期支援が重要である。