23AM069|第23回 言語聴覚士国家試験 過去問
定型発達の3歳児に難しいのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
(1)
この問題のポイント
じゃんけんのルールを他者へ順序立てて説明するには、手の形、勝敗関係、手順、例外を聞き手に合わせて言語化する必要があり、3歳児には難しい。
解説
3歳頃には身近な食物名を多く理解し、尿意をことばや行動で知らせ、『これ・それ』など指示代名詞を使い、痛い身体部位を指さし・語で伝えられる。一方、ルール説明は自分がじゃんけんをできることとは別で、三つの記号間の循環的勝敗関係を保持し、相手が知らない情報を順序立てて説明するメタ言語・談話能力を要する。実行できる技能をことばで明示化する能力は後から発達するため、定型発達3歳児に最も難しい課題となる。
選択肢の確認
1.「じゃんけんのルールを説明できる。」:じゃんけんのルール説明は複数の勝敗関係と手順を聞き手向けに言語化する必要があり、3歳には難しい。
2.「食べ物の名前が九つ以上理解できる。」:食べ物の名前を九つ以上理解することは、語彙が急増する3歳児に十分可能である。
3.「尿意を知らせる。」:尿意を知らせることは排泄自立の過程で2~3歳頃から可能になる。
4.「指示代名詞を使う。」:これ・それ等の指示代名詞は共同注意と会話の中で3歳頃に使用される。
5.「痛みの部位を正確に教える。」:痛みの部位を指さし、頭・お腹・手などを正確に教えることは3歳児でも可能である。
覚えるポイント
『できる』と『ルールを説明できる』は別水準。説明には関係の保持・順序化・聞き手配慮が必要。