23AM015第23回 言語聴覚士国家試験 過去問

臨床神経学

認知症の原因とならないのはどれか。

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正解: 3

正答

(3)

この問題のポイント

重症筋無力症は神経筋接合部の自己免疫疾患で、易疲労性筋力低下を来すが、認知症の原因疾患ではない。

解説

認知症様症状の背景には神経変性だけでなく、治療可能な全身・構造疾患もある。肝不全ではアンモニア蓄積等による肝性脳症、正常圧水頭症では歩行障害・認知障害・尿失禁、慢性硬膜下血腫では脳圧迫により緩徐な認知変化を生じる。Parkinson病も進行に伴い認知症を合併し得る。重症筋無力症はアセチルコリン受容体等への自己抗体で骨格筋の易疲労、眼瞼下垂、複視、球症状を示すが、大脳認知機能を変性させる疾患ではない。

選択肢の確認

1.「肝不全」:肝不全では肝性脳症が反復・持続し、注意・意識・認知機能低下の原因となり得る。
2.「正常圧水頭症」:正常圧水頭症は認知障害、歩行障害、尿失禁の三徴を示す治療可能な認知症原因である。
3.「重症筋無力症」:重症筋無力症は神経筋接合部障害による筋力低下で、認知症の原因とはならない。
4.「パーキンソン病」:パーキンソン病は長期経過で遂行機能・視空間機能などの認知症を合併することがある。
5.「慢性硬膜下血腫」:慢性硬膜下血腫は高齢者で認知症様の緩徐な変化を示し、血腫除去で改善可能な場合がある。

覚えるポイント

認知症鑑別ではNPH・慢性硬膜下血腫・代謝性脳症など可逆性原因を探す。MGは筋の易疲労で認知障害ではない。

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