23PM089|第23回 言語聴覚士国家試験 過去問
幼児前期の難聴児指導で優先度が最も低いのはどれか。
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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
幼児前期は聴覚補償と情動的関係、豊かな言語入力を優先する。個別音の正確さを求める構音訓練は最も優先度が低い。
解説
難聴児の初期支援では補聴器・人工内耳等を適切に調整して音へアクセスできる状態を作り、親子の安定した情動的関係の中で共同注意、やり取り、ことばの意味を育てる。絵本の読み聞かせは視覚手掛かりと反復的な言語入力を与え、語彙・物語への関心を支える。文字も子どもの興味と発達に応じ、音声や手話を補う視覚的言語手段として導入できる。一方、幼児前期は音韻体系も構音器官運動も発達途上であり、聴覚経験・言語理解が十分でない段階から個々の構音を矯正する優先度は低い。まずコミュニケーションとことば全体を成立させる。
選択肢の確認
1.「聴覚補償」:聴覚補償は聞き取り可能な音情報を確保し、その後の言語学習を支えるため最優先課題である。
2.「文字の導入」:文字の導入は発達と興味に合わせ、聴覚情報を補う視覚的手掛かりとして利用できる。
3.「情動的関係性」:情動的関係性は共同注意、模倣、やり取りを育てる言語発達の基盤である。
4.「構音の訓練」:構音の訓練は幼児前期の初期支援では、聴覚アクセスや言語・関係形成より優先度が低い。
5.「絵本の読み聞かせ」:絵本の読み聞かせは親子の共有活動を通じ語彙、文構造、物語への接触を増やす。
覚えるポイント
幼児前期の難聴支援=補聴と親子関係を土台に、やり取り・絵本・多様な言語入力。構音矯正は後順位。