24AM005|第24回 言語聴覚士国家試験 過去問
正しいのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
心周期における弁の開閉、左右心室の圧、冠血流の時相を比較します。左冠動脈の血流は心筋の圧迫が弱まる心室拡張期に増えるため、選択肢4が正しいです。
解説
心房収縮は心室拡張末期に心室充満を補い、その後に心室収縮が始まります。心室収縮の開始時にはまず房室弁が閉じ、すべての弁が閉じた等容性収縮期を経て、心室圧が大動脈圧・肺動脈圧を上回ると動脈弁が開きます。体循環へ血液を送る左心室は肺循環へ送る右心室より高い収縮期圧を発生します。拡張期には大動脈弁が閉じ、大動脈圧は左心室圧より高く保たれます。特に左冠動脈では収縮期に心筋内血管が圧迫されるため、圧迫が解除される拡張期に血流が増加します。この時系列を追えば各記述を判断できます。
選択肢の確認
1.「心室と心房は同時に収縮する」は誤りで、心房収縮が心室充満を補った後に心室収縮へ移ります。
2.「左右心室の収縮期内圧は等しい」は誤りで、左心室は高圧の体循環に駆出するため右心室より高圧です。
3.「拡張期の大動脈と左心室の内圧は等しい」は誤りで、大動脈圧が左心室圧を上回ることで大動脈弁は閉鎖します。
4.「冠動脈血流量は心室拡張期に増加する」は、心筋による血管圧迫が弱まるため正しいです。
5.「動脈弁の開放は房室弁の閉鎖より早い」は誤りで、房室弁閉鎖後の等容性収縮を経て動脈弁が開きます。
覚えるポイント
弁の順序は「房室弁閉鎖→等容性収縮→動脈弁開放」です。左冠血流は拡張期優位、左室圧は右室圧より高いと整理します。