24PM003|第24回 言語聴覚士国家試験 過去問
末梢神経について誤っているのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
神経伝導速度は、軸索径、髄鞘化、温度などの影響を受ける。低温ではイオンチャネルの開閉や膜過程が遅くなるため伝導速度は低下し、潜時は延長する。したがって、体温低下で速度が増加するという記述が逆である。
解説
末梢有髄神経ではシュワン細胞が髄鞘を形成し、ランビエ絞輪間を活動電位が跳躍伝導する。太い軸索ほど内部抵抗が小さく、有髄化も相まって伝導が速い。静止膜電位は細胞内が細胞外に対して負であり、閾値に達すると活動電位は一定の大きさで発生する全か無かの法則に従う。検査時に四肢が冷えていると伝導速度が遅く見えるため、神経伝導検査では皮膚温を確認・補正することが重要である。
選択肢の確認
1.髄鞘はシュワン細胞が形成:正しい。末梢神経ではシュワン細胞、中枢神経ではオリゴデンドロサイトが担う。
2.静止膜電位は負:正しい。Kイオンの分布と膜透過性などにより細胞内はおおむね負となる。
3.低温で伝導速度が増加:誤り。低温はチャネル動態を遅くし、速度低下と潜時延長を生じる。
4.軸索径が大きいほど速い:正しい。軸索内抵抗が低下し、電流が遠くまで伝わる。
5.活動電位は全か無か:正しい。閾値未満では発生せず、閾値以上ではほぼ一定振幅で発生する。
覚えるポイント
神経伝導検査では「太い・有髄・温かいほど速い」。低温は速度を上げるのではなく下げる。