24AM023|第24回 言語聴覚士国家試験 過去問
中耳伝音機構に含まれないのはどれか。
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正解: 5
正答
(5)
この問題のポイント
中耳の伝音機構は、鼓膜の振動を耳小骨連鎖で内耳の前庭窓へ伝える仕組みです。膜迷路は内耳に属し、感覚受容に関わるため中耳伝音機構には含まれません。
解説
外耳道へ入った音波は鼓膜を振動させます。その振動は鼓膜に連結するツチ骨からキヌタ骨、アブミ骨へ伝わり、アブミ骨底が前庭窓を動かして内耳液の振動へ変換されます。鼓膜と耳小骨の面積比や耳小骨連鎖のてこ作用は、空気中の音響エネルギーを内耳液へ効率よく伝えるインピーダンス整合に寄与します。したがって、鼓膜と三つの耳小骨は中耳伝音機構を構成します。膜迷路は骨迷路の内部にある内リンパを満たした内耳構造で、蝸牛管や前庭器官などを含み、機械振動の受容や平衡感覚に関係します。解剖学的位置と機能の両面から区別できます。
選択肢の確認
1.「アブミ骨」は耳小骨連鎖の最内側にあり、底板が前庭窓へ振動を伝えるため含まれます。
2.「鼓膜」は音波を機械的振動へ変え、ツチ骨へ伝える中耳伝音系の入口なので含まれます。
3.「キヌタ骨」はツチ骨とアブミ骨の間で振動を中継する耳小骨なので含まれます。
4.「ツチ骨」は鼓膜に付着し、その振動をキヌタ骨へ伝えるため含まれます。
5.「膜迷路」は内耳の感覚器系に属し、中耳の鼓膜・耳小骨による伝音機構には含まれないため正答です。
覚えるポイント
伝音の順序は「鼓膜→ツチ骨→キヌタ骨→アブミ骨→前庭窓」です。膜迷路はその先の内耳であり、中耳伝音系とは解剖学的に分けます。