24AM090|第24回 言語聴覚士国家試験 過去問
新生児聴覚スクリーニング検査について正しいのはどれか。
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正解: 5
正答
(5)
この問題のポイント
自動ABRは蝸牛から脳幹までの電気反応を自動判定するため、外耳・中耳の一過性要因に影響されやすいDPOAEより偽陽性が少ないとされます。選択肢5が正しいです。
解説
新生児聴覚スクリーニングは、先天性・早期発症難聴を早く発見し精密検査と支援へつなぐ目的で、通常は出生後の入院中など早期に行います。自動ABRとOAEが用いられ、どちらも左右耳を別々に測定してpassまたはreferを判定します。これは確定診断や詳細なオージオグラムを得る検査ではなく、自動ABRもあらかじめ設定されたスクリーニングレベルへの反応をみるため、聴力レベルを精密に決定できません。実施は重要な公衆衛生事業ですが、すべての新生児に対する法的義務という位置づけではありません。OAEは外耳道の胎脂や中耳貯留液などでもreferとなりやすく、自動ABRは相対的に偽陽性が少ない特徴があります。ただしreferは難聴確定を意味しません。
選択肢の確認
1.「左右別評価はできない」は誤りで、各耳へプローブや電極刺激を設定して耳別に判定できます。
2.「出生1か月後から実施」は誤りで、出生後早期、退院前などに実施されます。
3.「法的に実施が義務づけられる」は誤りで、普及が推進されても一律の法的義務ではありません。
4.「自動ABRで聴力レベルを評価できる」は誤りで、主目的は設定レベルでのpass/refer判定です。
5.「自動ABRはDPOAEより偽陽性が少ない」は、外耳・中耳状態の影響が相対的に小さいため正しいです。
覚えるポイント
新生児スクリーニングは出生後早期、耳別、pass/refer判定です。referは診断ではなく、自動ABRはOAEより偽陽性が少ない一方、精密閾値検査ではありません。