25AM010第25回 言語聴覚士国家試験 過去問

精神医学

コルサコフ症候群と関連がないのはどれか

解答・解説を見る

正解: 4

正答

(4)

この問題のポイント

コルサコフ症候群は慢性アルコール多飲などを背景とするチアミン、すなわちビタミンB1欠乏と関連します。ビタミンB6欠乏ではないため選択肢4が正答です。

解説

コルサコフ症候群は間脳-辺縁系の記憶回路が障害され、新しい出来事を覚えられない前向性健忘や過去の記憶障害を呈します。時間や場所の見当識も崩れ、記憶の空白を意図的な嘘ではなくもっともらしい話で埋める作話がみられます。長期間の大量飲酒では食事摂取不良、吸収障害、代謝需要増加によりチアミン欠乏を起こしやすく、急性のウェルニッケ脳症を経て不可逆的な健忘症候群へ移行することがあります。治療では疑った時点でチアミンを補充し、糖質投与前に行うことが重要です。ビタミンB6はアミノ酸代謝や神経伝達物質合成などに関わりますが、コルサコフ症候群の原因欠乏ビタミンではありません。

選択肢の確認

1.「アルコール飲酒歴」はチアミン欠乏を来す代表的背景なので関連します。
2.「健忘」は新規学習困難を中心とする中核症状なので関連します。
3.「見当識障害」は重い記憶障害に伴い時間・場所の把握が崩れるためみられます。
4.「ビタミンB6欠乏」は原因ではなく、関係するのはビタミンB1欠乏なので正答です。
5.「作話」は記憶欠損を無自覚に補う特徴的症状なので関連します。

覚えるポイント

アルコール多飲+B1欠乏、健忘、見当識障害、作話がコルサコフ症候群です。ウェルニッケ脳症を疑えば糖質より先にチアミンを投与します。

関連問題

25AM00925AM011
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)