25AM015第25回 言語聴覚士国家試験 過去問

臨床神経学

パーキンソン病でみられない症状はどれか

解答・解説を見る

正解: 5

正答

(5)

この問題のポイント

パーキンソン病は錐体外路系の疾患であり、腱反射亢進という錐体路徴候は典型ではありません。嗅覚障害、前傾姿勢、すくみ足、仮面様顔貌はみられます。

解説

パーキンソン病では黒質ドパミン神経が変性し、振戦、無動・寡動、筋強剛、姿勢保持障害を中心とする運動症状が生じます。体幹は屈曲して前傾し、歩行開始や狭い場所で足が床に張り付くようなすくみ足が現れます。顔面筋の自発運動と瞬目が減り、表情が乏しい仮面様顔貌になります。嗅覚障害は便秘、レム睡眠行動異常などとともに運動症状より先行することもある非運動症状です。深部腱反射亢進やバビンスキー徴候は皮質脊髄路障害を示す錐体路徴候で、典型的パーキンソン病の特徴ではありません。明らかな錐体路徴候があれば、血管性パーキンソニズムや多系統の神経疾患など別の病態を検討します。

選択肢の確認

1.「嗅覚障害」は早期からみられ得る代表的な非運動症状なので該当します。
2.「前傾姿勢」は体幹の姿勢反射・筋緊張異常によりみられるため該当します。
3.「すくみ足」は歩行開始や方向転換時に現れる特徴的な歩行障害です。
4.「仮面様顔貌」は顔面の寡動により表情が乏しくなる症状なので該当します。
5.「腱反射の亢進」は錐体路徴候で、典型的パーキンソン病ではみられないため正答です。

覚えるポイント

パーキンソン病は錐体外路性で、寡動、固縮、振戦、姿勢障害と嗅覚障害を示します。反射亢進など明確な錐体路徴候は別疾患を考える手掛かりです。

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